感染症に関わる看護師が気をつけていること
感染症が世の中に広まった際、病院での院内感染がしばしば社会問題となります。院内感染を起こさないためには病院側が感染症の治療を行うと同時に専門病棟を設けて一般病棟にウイルスを漏らさないようにしなければなりません。では感染症の専門病棟で従事する看護師たちは、どのようなことに気をつけているのでしょうか。こちらの参考サイト(http://fight-infection.com)と併せて見ていきましょう。
まず感染症患者が治療を受けている病室に入る前には、防護服としてのガウンや手袋を二枚重ねで装着するようにしています。それでもすき間があいてしまうため、看護師同士で補助をしながら袖口やパンツの裾にテープを巻いてすき間を埋めているのです。これだけの防護服を身につけて適切な治療を行ったとしても、防護服を脱ぐ際にウイルスが拡散してしまったという事例があります。この問題を解決する手段として、治療室と一般病棟の間に陰圧状態を維持した小部屋を設ける病院が増加しています。陰圧状態が維持された空間で着替えることによって、ウイルスはすぐに空気口へ向かうようになるのです。
とにかく防護服は着るときにも脱ぐときにも多くの時間を要するため、専門病棟への1回1回の入室が看護師にとってとても貴重なものとなっています。ちょっとした雑用があるからといって防護服のまま専門病棟を離れることはできないのです。お手洗いに行ったあとにも防護服を新しいものに着替える必要があるため、感染症に携わる看護師にとってはかなりのストレスとなっています。そのストレスを少しでも軽減するため、病院側は内科以外の看護師にも感染症対応の応援を要請し、できるだけ多くの看護師でローテーションを組むなどの工夫をしています。